相談援助に関する言葉の説明【6つのP】と【バイスティクの7原則】その1
医療介護福祉にわずかながらでも関わっている立場の視点で解説します。基本は変わりませんが立ち位置によって解釈に多少の相違があり、経験値も まだまだだなぁとのご意見もあるかと思いますが 解釈のひとつ、考えるヒントのひとつになればいいなあと思っています。
Amebaブログ記事が定期的にカテゴリー〝NEWS〟でアクセス数が上がるのは研修やセミナーで取り上げられるタイミングでしょうか、自分自身の思考の整理も兼ねて こちらのサイトでまとめてみようと思います。
相談援助に必要なこととして
アメリカの社会福祉学者バイステックが提唱したケースワークの原則【バイステックの7原則】とアメリカのケースワーカーヘレン・ハリス・パールマンのケースワークに必要な【4つのP】のちに【6つのP】があります。
覚えていなくても日頃の業務では行なっていることです。
まずは
【6つのP】
1、人:Person
・援助を必要とする人
2、専門職:Professional person
・援助を行うための的確な知識を有する人
3、問題:Problem
・解決するべき問題、調整されるべき各種関係
4、制度:Provisions
・援助を行うための必要な制度、ないしは援助を阻害する制度を改正させるための行為
5、場所:Place
・問題に対する援助を行うための場所
6、過程:Process
・問題解決に至るまでの行動や選択の過程
メモ:つまり、相談援助に関することは 病院の医療相談員や病診連携看護師、カウンセラー、介護支援専門員や支援・生活相談員、行政の各福祉・保健等担当者だけでなく、
生活を送る上で関わっている支援者、援助者、サポートをする人にも共通するということです。
【バイスティクの7原則】
1、個別化
2、受容
3、意図的な感情表出
4、統制された情緒的関与
5、非審判的態度
6、利用者の自己決定
7、秘密保持
『個人情報の原則』
メモ:相談援助の対象者はクライアント・患者・利用者だけでなく相談・援助が必要な人が対象で、単なる一方的に話したいだけの場合は報告に過ぎず対象にはなりません。しかし話の表面に現れない問題が潜んでいる場合や初回面談では表出できない場合もあります。そのため〝訊く〟には経験と技術が必要になります。
0コメント